川の生き物
大きな川
家から300mくらい離れた場所の川。このフィールドは深い渓谷になっていて、渓谷の縁に集落が出来ています。
野鳥:カワガラスが棲息しています。よく上流と下流を行ったり来たりしてます。近づくとすぐに逃げるので、写真はあまり撮れません...。
魚甲殻類:ここはイワナがたくさんいて、子供の頃はみんなでよく釣りました。昔はウグイもいて、淵で群れているところを父が大きな網で捕まえて、天ぷらにして食べたことがあります。
蝶・蛾:7月、川沿いのヤナギの近くにコムラサキがいました。
トンボ:夏にはニホンカワトンボとミヤマカワトンボが発生します。
源流付近
谷にある家の下を沢が流れています。その源流付近です。細い流れですが、水が枯れることはなくて、いろいろな生き物が棲んでいます。数年前に周囲の森が伐採されて、環境が大きく変わってしまいました。
樹木:水辺に多いオニグルミが沢沿いにたくさん生えています。オニグルミの実を求めて、ニホンリスやアカネズミがやってきます。
野草:ウワバミソウ(山菜のミズ)も多くて、6・7月はみんなで山菜採りします。採り過ぎると翌年から数年株が激減するので、採り過ぎに注意しましょう。
野鳥:沢沿いの林道を歩いていると、すぐ近くからヤマドリが飛び立って驚くことがあります。じっとしていると背景に紛れて、全然気づきません。
魚甲殻類:ハナカジカが棲息しています。この細い流れに放流イワナが侵入してきたり、周囲の森が伐採されたり絶滅が心配です。昔たくさんいたサワガニも、最近はめったに見なくなってしまいました。
トンボ:源流付近には、オニヤンマのヤゴがたくさんいます。ヤゴの期間は5年なので、安定した水量・水質の流れがある指標になります。
冬の沢
冬の沢です。キンと冷えた晴れた日に、沢沿いの雪の上を歩くと気持ちいいですよ。野鳥や野生動物に出会いやすい季節です。
野草:秋に花を咲かせるナベナは、冬になっても枯れたまま雪を積もらせて立っています。茎が頑丈なんですね。
野鳥:1月下旬からミソサザイが大きな声で囀り始めます。南北に流れている沢をなぞるように、晩秋と早春はオオハクチョウの群れが、上空をクゥオ・クゥオ...と鳴きながら渡って行きます。
野生動物:ホンドテンは、冬になると黄色い毛皮に変わります。真っ白い雪に映えてきれいです。でも、滅多に出会えません。
水生昆虫:1月から4月まで、雪の上をセッケイカワゲラが歩いています。氷河期の遺存種と言われています。