ニホンアナグマ
分類食肉目イタチ科アナグマ属ニホンアナグマ
分布本州、四国、九州
生息地森林
大きさ体長 雄 56~68cm 雌 52~59cm 尾長 雄 12~17cm 雌 13~18cm 体重 雄 5.9~13.8kg 雌 5.2~10.5kg
メモアナグマは、ユーラシア大陸中央部全域に広く分布し、1属1種と考えられてきました。 近年はヨーロッパ、ロシアから韓国、日本に生息する個体はそれぞれ別種として扱われています。 穴の中で冬ごもりします。

アナグマとの出会い

5月5日6:29。よくニホンリスを観察する裏山の栗林に行きました。リスがいないか探しながらふと地面を見ると、アナグマが巣穴から現れました。

目が悪いのか、ぼんやりとこちらを眺めています。シャッター音がする度に横を向くので、耳はよさそうです。 何十年も裏山を歩いてきましたが、アナグマに出会ったことがありません。ここには生息していないものだと思い込んでいました。アナグマを見たという話は、冬に猟師をしていた父からも聞いたことがありせん。

やっと危険を察知したらしく、巣穴の中に潜っていきました。ずんぐりした体形が分かります。

アナグマの巣穴

5月12日。アナグマとの出会いから1週間後。周辺の林道には、ところどころ餌を探して地面を掘った跡があります。 アナグマの主食はタンパク質が豊富なミミズです。 それから、栗林の中に栗の殻が散乱していました。アナグマの痕跡のように思います。 秋に冬ごもりに備えて、栗を食べて体に脂肪を蓄えたのかもしれません。

先週、アナグマが現れた出入り口から2mくらい離れた場所にも穴があり、ため糞の場所になっていました。タヌキとの違いは、少し窪んだ場所をため糞に利用しているところです。

11月16日。アナグマとの出会いから11年前、同じ場所の巣穴。初めて気づいたときの写真です。ずっと、ホンドギツネの巣穴だと思っていました。 実際、ここから50m離れた場所にホンドギツネの巣穴があり、子育てをしていました。でも、元々キツネの巣だった穴を、遠くからやってきたアナグマが利用しているだけかもしれないし、真相は分かりません。

アナグマの住む栗林

栗林の四季。ニホンリスが見られるので、裏山を歩くときは必ずここに立ち寄ります。

アナグマとの出会い 2

5月29日15:27。まだ西日が強い夕方、裏山の林道沿いでハナイカダやコマユミの花などを撮影していました。振り返ると、原っぱにアナグマがいました。アナグマは驚いて、ドタバタと音をさせながら藪の中に駆け込みました。しばらくガサガサ音がし、やがて静かになりました。まさか、こんな日中にアナグマが活動しているとは思わず、逃げる後ろ姿だけ記録写真を撮りました。

5月29日17:39。先程の場所から2kmくらい離れた、モリアオガエルが産卵する池です。フキの葉の上にシュレーゲルアオガエルがいたのでマクロ撮影してました。背後でガサガサ落ち葉を踏みしめる音がして、振り返ったら2m先にアナグマがいました。普段は全然見ないアナグマに、1日に2度も出会えるとは予想もしておらず、慌ててデジカメのマクロ撮影設定をノーマル撮影設定に変更(マニュアルフォーカス・スイッチ->ピント位置を無限大∞に回す->マクロスイッチ解除->オートフォーカス・スイッチ)。....アナグマは後ろ姿になっていました。しばらく歩き回っていましたが、杉の幹が邪魔でそれ以上撮影できませんでした。