ホンドテン
分類食肉目イタチ科テン属ホンドテン
分布本州、四国、九州 ※北海道南部、佐渡島に移入
生息地森林
大きさ雄45~49cm、雌41~43cm 体重 雄 0.9~1.9kg 雌 0.8~1.0kg
メモ地面と木の上、ふわりと軽やかに移動します。歩き方は、シャクトリムシみたいです。食べ物は、車に轢かれた個体の口元を見たらヒメネズミを咥えていたのを見たことがあります。桑の実やサルナシの実を含んだ糞をよく見ます。ニホンミツバチの巣を襲っているところを見たことがあります。

テンとの出会い 1

3月10日10時19分。まだ、たくさんの雪が残る山を歩いていて疲れたので、たばこ畑を囲む杉林の中にある、いつも椅子替わりに使っている杉の切り株に腰掛けました。 この間、繁殖期のリスが走り回っていた杉林の沢方面を、ぼんやり眺めながら休んでいました。そして、20分くらい経ったときのことです。

10時39分。杉林の向こうの崖から、不意にテンが姿を現しました。普段見慣れている雪景色の中に、違和感のあるオレンジ色が目立ちます。 車に乗っているときに、道路を横切るテンを見かけることはありますが、こうして出会うのは初めてです。胸が高鳴ります。

テンは、何かいるなぁという感じで、トコトコとこちらに向かって歩いてきます。キツネの足を短くしただけのような、胴回りの太いテンの中でもかなり大きな個体です。 撮影しようとすると、こんなときに限ってデジカメのオートフォーカスがなかなかピントを合わせられず、とても焦りました。

近くまできて、自分を見つめているのが人だと気付いたようです。ふわりと軽やかにダッシュして逃げて行きました。

足跡。キツネやタヌキに比べて、テンの手足は大きいです。足跡の見分けが簡単です。

テンの毛皮

亡くなった父は、農閑期に馬搬と岩手マタギ犬を使って猟師をやっていました。キツネとテンを狩って毛皮を売り、現金収入にしていました。テンの方が高く売れたようです。小屋には、身ぐるみ剥がされたキツネやテンの身体が積まれて、側にはピンと毛皮が張られていました。母と二人で、八戸の業者にその毛皮をなめしてもらいに行ったことがあります。散弾銃を使っていたので、毛皮をよく見てみると、たくさんの細かい穴があいています。