ホンドテン | ||||||||||||||||
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テンとの出会い 2
2月18日15時53分。この年の岩手県北は雪が少ない冬だったのですが、冬の終わりに大雪が降りました。生き物たちの足跡がない新雪の上を、山奥へ向かって歩いていたときです。
沢沿いをテンが歩いていました。こんなに近くで出会うのは、11年ぶりです。
横切って沢の中へ消えました。でも、こちらに歩いてきそうな気がしたので、じっと動かず、もう一度現れるのを待ちました。
カメラを持って待ち構えていると、沢を乗り越え顔を出しました。テン特有のしゃがみ立ちで、こちらを窺っています。耳が小さくて丸顔です。大きめの個体ですが、雌かもしれません。
人がいることに気づいて、沢へと踵を返しました。もう少し近くで見たかった、残念。
テンが歩いていたところに行ってみました。テンが沢へと下った足跡です。もっちりフワッとした新雪で、テンも雪を漕いで歩いていたことが分かります。
テンが暮らす環境。周囲の森は大規模な伐採があり、森が更新中です。足跡を辿ってみると、反対斜面の伐採されていない森(3枚目の写真)から降りてきて、沢沿いを歩いていたところに出会ったということのようです。
テンとの出会い 3
4月13日16時46分。少し暗くなり始めました。裏山を歩いていて、いつも通る林道に差し掛かったときです。路上に、端が白っぽい折れた太い木の枝が落ちています。念のため、ズームを望遠にして覗いてみました。
突然、走り出しました。テンでした。気づくのが遅れたことを後悔しながらシャッターを切り続けます。
林道を横切り、藪の中に消えていきました。後を追ってみましたが、姿は見えません。少し離れたところから、テンが草むらを走る音がカサコソして、やがて気配はなくなりまた。冬の真っ白な雪の上だとテンの黄色い体は目立つけど、落ち葉の上では保護色になって分かりづらいです。