ハイタカ
分類 タカ目タカ科ハイタカ属ハイタカ
分布 日本全国。本州中部以北、北海道で繁殖
生息地山地の林、北海道は平地にもいる
大きさ全長 雄32cm 雌39cm、翼開長62~76cm
鳴き声キィキィキィ
メモ 雄は下面が白く燈褐色の横斑がある。雌は下面に褐色の横斑がある。

初冬のハイタカ

11月19日11:42。エナガの群れを追いかけているときに、急にエナガが「チュルリ・チュルリ」と、普段とは違う緊迫した声で鳴きだしました。 何かあったのかと、周囲を見渡した後、空を見上げたらハイタカが飛んでいました。 うっすら燈褐色の横斑が見えるのでオスだと思います。

10月31日14:31。別な年の初冬。この日も澄み渡った青空をハイタカが滑空していました。

腹面の羽色からするとメスのようです。姿形と羽色がとても美しいタカです。

ツグミを追うハイタカ

3月8日8:37。農道から裏山の林道に切り替わる辺りにツグミの群れが数十羽いました。

そこを遠巻きに田んぼのあぜ道を歩いていると、近くにいたエナガの群れがチュルリチュルリと、警戒音で鳴き始めました。 タカが現れたときの鳴き声です。見回していると、突然杉林から、ハイタカが飛び出しました。 あわてて、なんとか1枚撮影。ツグミたちが、いっせいに飛び立ちます。 2羽のツグミを見ていたら、1羽は直進して飛んで行きました。もう1羽は、なぜか自分に向って飛んできます。 その背後にぴったりとくっついて、翼をすぼめたツグミくらいに小さく見えるハイタカが追って来ます。 目の前の手が届く位置を、ビュンとツグミとハイタカがテール・トゥー・ノーズで通り過ぎました。

2羽の追跡劇は、休耕田に出来た若木の密集した林に飛び込んで見失いました。 再び現れたときは、ハイタカは何も掴んでおらず狩りに失敗したようです。その後、杉の枝にとまりました。 しばらく眺めていると、杉の枝から飛び立ち、あっという間に遥か上空へ。そのまま、山の裏側へ消えて行きました。 それにしても、こんな狩りのシーンは初めて見ました。