モリアオガエル | |||||||||||||||||||
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モリアオガエルの産卵
6月20日。どんよりした曇りの日。低い山の上を霧が覆っています。
14:47。毎年、モリアオガエルが産卵する池がいくつかあるのですが、その中で一番大きな池(30平方メートルくらい)に行ってみました。淵に立って池を覗くと、水が抜かれて(「かいぼり」と言うらしい)いました。池の底をモリアオガエルが1匹、ペタペタと移動しています。
上の池のすぐ側に10平方メートルくらいの池があり、こちらは満々と水をたたえています。近づくとたくさんのモリアオガエルがちゃぽん・ちゃぽんと池に飛び込みました。他に木の枝を駆け上る個体もいたり、いつもより動きが活発です。
雨がぽつりぽつりと降ってきました。俄かにモリアオガエルの鳴き声が活発になります。いつもの、こぶしの効いたコロロ...コロロ...も聞こえますが、ピッチの速いコロロロロ.......の合唱が大音量で鳴っています。
再び、大きな池に行ってみました。向こう岸のヤナギの枝に無数のモリアオガエルがしがみ付いているのが見えます。モリアオガエルの産卵に違いありません。
ヤナギの下に水はありません。オタマジャクシが孵化するまでに復活するといいのですが。
ヤナギの裏側に回ると、図鑑で見たようなたくさんのモリアオガエルが折り重なる産卵風景がありました。写真は古い卵塊で、その上で新たに産卵しています。真っ白い泡がみるみる増えていきます。普段はフキなどの葉の上でじっとしているモリアオガエルしか見ることが出来ません。目の前のモリアオガエルは、喉を膨らませて鳴く個体や他の個体をかき分けてヤナギの枝を登っていくもの、うっかり池の底にぺちゃっと落ちてしまう個体などみな動き回っています。それにしても、こんなにたくさんのモリアオガエルがいたことに驚きました。普段はどこで暮らしているのだろう?