トウホクサンショウウオ | ||||||||||||||||
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卵から幼生まで
水が枯れない、林道脇や休耕田のちょっとした止水域に卵を産みます。
卵は房状の卵のうです。この辺ではこのタイプの卵のうしか見ないので、類似種のクロサンショウウオは生息していないようです。
6月19日。魚の稚魚のような幼生。
7月、サンショウウオは、カエルと違って手から生えてきます。その後、後ろ足が生えてきます。
写真は、それぞれ8月、9月、10月に撮影したものです。足も生えて少しずつ成長しています。
11月27日。尻尾が欠けています。捕食されるのか、この時期には個体数が少し減っています。
12月10日。雪が降る季節になりました。幼生のまま、冬を越します。
トウホクサンショウウオの成体
4月17日8:00。いまにも雨が降り出しそうな曇り空。いつもだと、トウホクサンショウウオは4月末から5月初めに産卵するのですが、今年は雪解けが早く気温も高めなので、もしかしたら林道脇の止水に集まってるかもと思い出掛けてみました。
ここ2、3日はぐずついた天気で、こんな時はトウホクサンショウウオの産卵が見られます。8:15、林道脇の止水に到着すると、既に何か所かに卵のうが産み付けられていました。
8:50。スコップで水底を掬ってみたら、トウホクサンショウウオがいました。大きさは10cmくらい。葉っぱの上に載せて撮影しました。危険を察知したのか、尾を巻いて固まったままピクリとも動きません。わき腹の銀色の模様がアクセントになっていてきれいですね。
上とは別な個体で、少し大きめです。この個体は動き回ってくれました。自らくねくね歩いて水の中に逃げていきました。