ヤマシャクヤク
分類 ボタン科ボタン属ヤマシャクヤク
分布 北海道・本州・四国・九州
自生地 山地帯の落葉広葉樹林下など
大きさ 30~60cm
花の時期4月~6月
メモ 多年草。葉は5~12cm、白い花は4~5cm。いわてレッドデータブックBランク。

蕾(つぼみ)と花

5月9日。ヤマシャクヤクの蕾。裏山のカラマツとスギの林の中に一株だけ自生しています。このヤマシャクヤクは、後に林が伐採されて他の植物に被われてしまい消えました。

5月30日。花が咲きました。真っ白な花びらと緑の葉の紺ラストが美しい野草です。

同じ日に、もう花びらが散り始めました。さらに翌日にはもう、花びらがなくなっています。

沢の源流に咲くヤマシャクヤク

上記のヤマシャクヤクが自生していた林は、その後、周囲の森を含む大規模な伐採がありました。ヤマシャクヤクが苦手な1日中日が当たる場所になってしまい、他の植物にも被われて伐採の翌年からは姿を見せません。

ヤマシャクヤクはもう見られないかと諦めていました。そんな秋の終わりに沢の源流付近を歩いていたら、杉林の斜面にグロテスクな赤い果実を付けた植物がありました。ずっと何だろうと1年くらい考えていて、もしかしたらとネットで検索したら正体はヤマシャクヤクでした。

冬になると葉や茎が跡形もなくなります。春になって、どの辺に咲いてたかなと、週に1回の山歩きで探していたら、4月25日、茎を伸ばしているのを見つけました。

5月2日。葉が広がり、蕾も姿を現しました。順調に生育していますね。

6月2日。ヤマシャクヤクの白い花。2~3日しか咲かない花が痛み出しているので散る直前です。先週まで蕾が青々としてて油断していました。危なくこの美しい白い花を見逃すところでした。