スミレサイシン
分類 スミレ科スミレ属スミレサイシン
分布 北海道南西部~山口県までの日本海側、本州北部は太平洋側、四国の一部
自生地 あまり高くない山地の半日陰の落葉樹林下
大きさ 5~15cm
花の時期4月上旬~5月
メモ 日本海側の多雪地に生える代表的なスミレ。

群生するスミレサイシン

家の下の沢を上流に上って行って源流付近です。沢沿いの林道もここで行き止まりの場所です。ふと足元を見たらスミレが咲いていました。 尾根と尾根の間の谷間の細流の周りに、少し間隔を空けながら群生しています。スミレの分類は難しいのですが、タチツボスミレとは明らかに違う種類のようです。 家に帰って写真と図鑑を見比べても分からなくて、ネットでも調べてどうやらスミレサイシンらしいということが分かりました。

スミレサイシンの花

花は2~2.5cmの淡紫色でやや大型。側弁は無毛。花弁は厚みがあり、花柄も太くてしっかりしています。雄しべの柱頭はくちばし状に長くなっています。

唇弁の距は太く、ぽってりしています。萼片の付属体は鋭い切れ込みがあります。

スミレサイシンの葉

葉は先が尖った心形で長さ5~8cm。両面とも緑色でやや厚く、ほとんど無毛。花期にはよく展開していないことが多い(ここのスミレサイシンは葉と同時に花が咲いています)。花の後の葉は大形になります。托葉が葉柄から離生するのが特徴。

谷に咲くスミレサイシン

4月16日。風の強い日、沢の源流付近に咲くスミレサイシン。