ニワハンミョウ
ニワハンミョウ
分類 甲虫目ハンミョウ科ハンミョウ属ニワハンミョウ
分布 北海道~九州
生息地平地や山地の地面
大きさ15~18nn
時期 5~9月
メモ 毒があるのは「ツチハンミョウ科」の甲虫で、「ハンミョウ」科には毒がありません。

ニワハンミョウ

7月31日14:56。タイトル画像に使った写真を撮ってから12年振りにニワハンミョウを見ました。 NHK Eテレの香川照之の昆虫すごいぜ!でハンミョウの回があって、この写真を思い出しました。 ※鮮やかな模様の「ハンミョウ」は、いるのかもしれないけれど見た記憶がありません。

山の斜面に広がる放棄された畑の間を通る農道です。先日の大雨で集中的に急な流れが出来て、畑の畔が黒くえぐれています。その畔の下の農道を歩いているときに、移動しているニワハンミョウに出会いました。

大あごの内側に鋭い棘(トゲ)のような歯を持っています。口から消化液を出しながら歯で噛み砕き、液状にして飲み込みます。体液を多く含むガの幼虫やミミズなどが好物です。 類似種にミヤマハンミョウとアイヌハンミョウがいます。顔の上あごの白っぽい部分の形が四角いとニワハンミョウ、三角形だとミヤマハンミョウとのことなので、写真はニワハンミョウで大丈夫そう。 また、アイヌハンミョウは前翅の中央紋が端まで太いとのことなので、そこも違いますね。

8月15日14:56。別な日に、数年前まで葉たばこの畑だった耕作放棄地へ行ってみました。昨年まで草で被われ始めていたのですが、今年は中央部分の大半がイノシシによって掘り返されています。 昔の図鑑だとイノシシ棲息の北限は福島県でしたが、ここ数年は岩手の県北まで北上してきていて、畑が荒らされるので近所の人たちが困っています。 ここなら、ニワハンミョウに出会えそうと思い、地面を見ながら歩いていると、ピョンピョン跳ねる虫がいます。よく見たら、ニワハンミョウでした。 実際は跳ねるのではなく、後ろ翅で20cmくらい跳んだり、長いときは1mくらい飛翔したりしていました。