ミツデカエデ
ミツデカエデ
分類 カエデ科カエデ属ミツデカエデ
分布 北海道(日高・夕張地方・渡島半島)、本州、四国、九州 ※日本固有種
自生地 山地の湿り気のある肥沃な谷間や山腹斜面
大きさ 8~10m
花の時期4~5月
メモ 比較的明るいところを好み、渓流沿いや林道の脇などに自生する。

黄葉

10月30日13:46。いつも散策する沢沿いの林道を歩いていたら、キラキラ輝く黄葉を見つけました。 葉が対生ですし、たしか、図鑑に葉が手の平の形をしていないカエデが載ってたなぁと思い、家に帰って調べたらミツデカエデでした。

黄金色に黄葉した葉に赤い葉柄がアクセントになって印象的です。カエデの仲間だけあって、とても美しい黄葉です。

落ちた葉が沢の源流で漂っています。

幹は直径10~20cmになります。この株は見た感じ10cm未満です。樹皮は灰褐色でやや滑らか、枝は紫褐色か赤褐色で若い枝には上向きの白い短毛あります。

若葉

5月1日。他のカエデと同じように、若葉が盛り上がるように葉が開いていきます。若葉の間に、蕾も見えますね。

5月7日。だいぶ葉が開いてきましたが、まだ少し皺(しわ)が寄ってます。赤い葉柄が目立っています。

5月15日。葉は対生、3出複葉。葉柄は長さ3~8cm。小葉は長さ4~8cm、幅2~4cmの羽状楕円形で、先が尾状に尖り縁に粗い鋸歯があります。

この株は沢の斜面に生えていて、横に伸びている枝と上に向いている枝とがあります。

ミツデカエデは雌雄異株です。この株は雄株のようです。葉が展開された後に、長さ5~15cmの総状花序を出して、20~50個の黄色い花をつけます。 花弁は4個で長さ約2.5cmの線形、雄しべも通常4個あります。見つけたミツデカエデはこの株だけなので、いつか雌株も探し出して写真を載せたいと思います。