シナノキ
シナノキ
分類 シナノキ科シナノキ属シナノキ
分布 北海道・本州・四国・九州 ※日本固有種
自生地 山地。尾根から山腹、渓流沿い。
大きさ 普通 8~10m
花の時期6~7月
メモ 寒冷地や北日本に多い。尾根では低木になることがあり、渓流沿いでは高いものは30mにもなる。近縁類似種にボダイジュがある。

若葉

5月15日。シナノキの芽吹き。柔らかな色をした葉が広がり始めています。

5月19日。シナノキの若葉。葉は互生し、長さ4~10cm、幅4~8cmの歪んだ心円形。先は尾状に伸びて尖り、縁に鋭い鋸歯があります。葉柄は2~5cm。写真は、特徴の托葉が写っています。

夏のシナノキ

8月26日。若木のうちは、幹が白っぽく滑らかです。成木になるにしたがって、縦に浅く裂けてきます。岩手県北でハート形の葉をしている木は、このシナノキとカツラしか知りません。シナノキの葉は先端がちょこんと伸びてて、カツラの葉は先端が丸いところが違います。

黄葉

10月27日。裏山の林道を歩いていたらシナノキの落ち葉がありました。

きれいに黄葉しています。ハート型の葉がかわいいです。葉は左右が不相称になることが多いです。

中央の細いものがシナノキの幹です。高さ20m以上に成長すると、直径2mに達する木があります。材は緻密で白っぽく光沢がある。年輪がはっきり見えず、癖がない。軽くて柔らかいため、幅広く利用されてきました。特に合板や木彫りによく使われます。樹皮から丈夫な繊維が取れ、縄や布に利用されてきました。

シナノキの実

玄関に立っていると、上空から竹とんぼのようにクルクルと高速で回りながら地面に舞い降りました。柄にヘラ状の苞葉がついていて、落ちるときにプロペラの役割を果たし遠くへ散布されます。