アカスジキンカメムシ
分類 カメムシ目キンカメムシ科アカスジキンカメムシ
分布 本州・四国・九州
生息地広葉樹の樹上
大きさ16~20mm
時期 5~8月
メモ 幼虫から成虫にかけて広葉樹の果実(種子)から吸汁する。終齢(5齢)幼虫で落ち葉の下や樹皮下で越冬する。分類の属は不明。

歩く宝石

6月13日16:30。日差しの強い夕方。モリアオガエルが産卵する池の周りを歩いていて、コナラの若木にふと目を落としたらいました。こんな美しい虫は初めて見ました。 カメムシだろうとは思いましたが、アカスジキンカメムシという詳しい名前は家に帰って図鑑をめくるまで分かりませんでした。 ネットで検索すると、アカスジキンカメムシを「歩く宝石」と呼んでいる人がいました。死ぬとこの色がなくなるようなので、標本ではこの色は伝わりません。 そして、実物は写真よりも遥かにきれいなエメラルドグリーンです。ぜひ、野外で見つけてみてください。

アカスジキンカメムシの幼虫

10月16日13:26。黄葉している樹木を見るために裏山を歩きました。 ムラサキシキブの実がきれいに色づいていたので撮影しようと思ったら、丸い虫の影が見えます。 ハムシの仲間かなぁ、邪魔だなぁと思いながら、とりあえず記録写真。笑い顔のような面白い背中の模様ですね。よく見ると、脚もメタリックグリーンできれい...。 家に帰って写真を見返していて、アカスジキンカメムシの5齢幼虫(終齢)と気づきました。もっと写真を撮っておけばよかった。
なお、アカスジキンカメムシは5齢幼虫(終齢)のまま樹皮の下や落葉の間で越冬し、翌年初夏に羽化して美しい成虫になります。