タゴガエル | ||||||||||||||||
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森の中の沢に暮らすタゴガエル
頭部が短く幅が広い。胴幅もあり、ずんぐりしている。体色は、明褐色、褐色、灰褐色など個体や地域により変わる。背側線はやや太く明瞭、鼓膜部で緩やかなV字に折れ曲がる。指先は細くない。オスは下顎に1対の鳴嚢がある。小型の徘徊性クモや小さな昆虫、陸生の小さな貝類などを餌にしている。繁殖期は通常4~5月で水温は9~14°C。産卵は渓流の伏流水や湿地の流れの緩やかな場所に30~160個産む。オタマジャクシは、卵黄の栄養のみで、変態まで成長すると言われる。名前の由来は、両生類学者の田子勝弥氏による。
6月19日11:48。この辺は、ヤマアカガエルが多く、田んぼ周辺や林道でもよく見かけます。写真のカエルは、ヤマアカガエルと見た目が違って見えるので、タゴガエルだと思います。
9月16日16:45。沢の中の大きな石にしがみ付く幼体。手足が針金のように細いです。栄養不足なのかも。
11月15日15:40。沢の最上流付近で、石をひっくり返したらいました。寒さのせいか、あまり動きません。もう冬眠が始まっているのかな。大きくてふっくらした体なので、雌かなと思います。
繁殖期の雌ガエル
5月19日8:33。沢の最上流で見つけました。お腹がパンパンに膨れているので、産卵間近の雌だと思います。いつか卵も撮影してみたいですね。
鳴き声
タゴガエルが暮らす沢の上流。春に沢に流れ込む細流の石の隙間で、「グゥッグゥッグェッグェッ」と鳴く声を聴くことが出来ます。姿はなかなか見ることが出来ません。
5月15日16:28。山の尾根と尾根の狭間の細い20mくらいしかない沢の支流で、1mくらいの距離を置いて「グゥッグゥッグェッグェッ」と鳴き声が連なります。石をひっくり返しても、いつもは見つけられないのですが、今回は小さな丸々とした雄が現れました。