ハナカジカ
分類 カサゴ目カジカ科カジカ属ハナカジカ
分布 北海道および青森・秋田・山形・岩手・新潟県。岩手県レッドデータブックBランク。
棲みか 川の上流、流れの緩い支流部の水底や岩の隙間。
大きさ 7~12cmくらい
メモ 氷期の遺存種。大卵型・陸封型で、一生を淡水で送る。食べ物は、魚・落下昆虫。繁殖期は、4~5月。

ハナカジカの生息環境

10月19日。ハナカジカの生息場所。ここのハナカジカは、水深が浅く幅も狭い沢の上流の源流に棲息しています。源流の周囲の森が伐採され露出した地面から土砂が流入、沢の流れが分断されて数が激減しました。そして、このページの一番下の卵塊を発見した後、何年も姿を見ないので、もうこの沢では絶滅しているのかもしれません。

ハナカジカ

ハナカジカは、浮き石の下に隠れていることが多いです。個体数が多い頃は、数メートルおきに浮き石の下や、積もった落ち葉の下に姿を見かけました。

9月27日13:58。灰色っぽい個体。

10月19日11:06。10cm以上ある個体。

10月24日14:00。茶色くて大きな個体

10月24日14:33。上の写真と同じ日、こちらは灰色っぽく大きな個体です。

10月28日15:37。天気は雨ですが、森の中は雨があまり届きません。沢の縁を住処にしているハナカジカがいました。

ハナカジカの若い固体

9月16日16:36。浅瀬に幼魚が数匹いました。

9月19日15:32。浅瀬をよく見たら、若い固体を見つけました。川底の色と混じって、よく見ないと気付きません。

10月3日12:12。灰色っぽい若い個体。

10月21日15:37。石礫の間に潜んでいました。

ハナカジカの卵塊

5月7日7:44。源流の周囲の森が伐採された後、浮き石を引っ繰り返してハナカジカを探してみました。そしたら、少しだけ水深が深くなった場所で、ハナカジカの卵塊が出てきました。始めてハナカジカの卵塊を見ました。すぐ側の深いところに、オスがいて卵塊を守っています。環境が悪化した後なので絶滅を心配していましたが、ひとまず安心です。